in a dreaming galaxy far, far away…
Выложу-ка и я набитое интервью, чего оно у меня 2й месяц в черновиках висит. Мда, окидываю взглядом объём теста, и желание переводить становится всё меньше и меньше.
Может, кто-то более расторопный решится на сей подвиг.
ひねくれたっていい。『俺は周りとは違うぜ』『俺は少数派だぜ』
そう言ってみせたっていいんだ、そんな思いもあります
「夢」って言葉は
抽象的なほうに逃げられる
だから積極的に逃げよう、と思った
『大丈夫ですよ?』みたいなことを
ロマンチックに受け取ってもらえれば
читать дальше—— よろしくお願いします。
「はいお願いします」
—— 今はちなみにどんな状況ですか?
「やっとアルバムの作業が終わったので、今はほっとしていますね」
——おお!じゃあ達成感いっぱいですね。
「そうですね。 毎回毎回、貪欲になってますんで、そのぶん達成感も1枚1枚重ねるごとに強くなりますね」
——大変な作業でしたか?
「大変、かな。自分のジャッジ——自分は本当にこれで満足してるのかとか 少し自分自身流してしまっているところがあるんじやないかとか 自分とのやりとりなんで、気持ち的に精神的にキツくなる時はありますけども」
——今年のバンドの活動は、BUCK-TICK史上最大の作戦といってもいいくらいに目白押しなんですが とはいえ自分のやるべきことははっきりしている、ということですかね。
「もちろん、周りから評価される、褒めてもらえるのはうれしいんですけど、自分自身で納得行っていないと、自分を許せないっていうのはありますからね」
——じゃあ、その自問自答はこれからも続けていくんだなあと、あらためて思えたというか。
「そうですね。僕はやっぱりそうすることが推進力になるというか 前に進むための力になるというか。それをしないことは考えられないですね」
——その深い自問自答が素晴らしい詞や歌につながってきたわけですから、こちらとしては嬉しいんですが 大変だろうなあといつも思つてしまうんですね。
「だから、キツいキッいとか言わずに黙ってればいいんですけどね」
——あははは。いや、そういうのも含めて見せてくれるからこその感動があるわけですから。そこで、今回のシングルと同時発売のライヴDVD—— 昨年末の武道館「THE DAY IN QUESTION 2011」の話からさせてもらいたいんですよ。あのライヴ 本当に感動的だったんですよ。
「ありがとうございます」
——あのライヴは25年にわたって続けてきたバンドの変化と試行の数々 櫻井さんの自問自答の美しい表れだったというか。そういうセットリストに思えたし、ラストに唄った「COSMOS」の演出も素晴らしかったと思います。
「あのライヴは、年代順にアルバム1枚から1曲ずつやるっていう 本筋が通っていたので、気負わずやれましたね。構成をどうしようかと悩む必要はなかったんで。聴いてくれる人の喜ぶ感じがよかったです。『ああ、こういう感じのライヴなんだ』って気づいてくれる感じ」
——なるほど。だからこそBUCK-TICKらしい武道館ライヴになったなあと。でも、最後の最後の「COSMOS」は、やっぱりちょっと違っていたと思うんですね。歌詞をわかりやすくスクリーノに映し出してっていうのは、BUCK-TICKらしさ、バンドの美学をいったん脇に置いてまで、訴えかけたいことが 伝えたいことがあったんだと思って。それが本当に感動的だったんですよ。そもそも、ああいう演出は、普段だったらやらないですよね。
「そうですね。あれは.. ...どうしても去年の大震災っていうのが ..。本当に多くの人たちに『この先どうなるんだろう?」っていう危機感とか不安とか閉塞惑とかがあったと思うんですけど、そこで自分たちにできることといえばやっぱり音楽で。そこで音が鳴っている4分とか5分だけでも、こう 穏やかな、コンサートの中にいる自分を純粋に楽しんでほしいそういう思いでした。そしてバンドにああいう歌詞のああいう楽曲があって。〈COSMOS〉は、真っ暗閣だけれども1ミリでも1センチでもあがいていくつていう 自分の中ではそういう歌詞で」
——その思いを共有したかった。
「はい。ただやっぱり、所詮人間なんだ、所詮コンサートだ、楽しんでいこうぜ っていう思いもありましたけど」
——うん、でも所詮人間だけれども、所詮コンサートだけれども、ってそれ以上のものを感じさせてくれるものでもあったと思います。
「トゥーマッチになってないか やり過ぎてベタべタした感じになってやしないかとか さじ加減——そう言ってしまうといやらしい言い方になってしまいますけど、そういうことを考えないわけではなかったです。でもやはり、2011年の終わりはこれでいいんじゃないか と」
——なるほど。そしてもぅひとつ BUCK-TICKは「今までだったらやらなかったこと」を絶えずやってきたからこそ前に進んできたんだな、とも思ったんです。それも先ほど樱井さんがおっしゃった推進力なのかなと。
「うん」
——アルバムごとに音楽性変えちゃうってどうなの? スクリーノに歌詞でっかく映しちゃうってどうなの?っていう、変わっていくことへの恐れを越え続けてきたからこその今、というか。
「うん。.. ...そこにつけくわえるとするならば、ひねくれたっていい っていうこと。『俺は周りとは違うぜ』『俺は少数派だぜ』って言ってみせたっていいんだ、そんな思いもあります」
——樓井さんはやはり昨年の出来事で、〈今、自分は何を唄うべきか〉ということ、今までになく考えさせられたし、そこは今も考え続けてるんじゃないでしょうか。
「..ライヴもいくつか延期になりましたね。そういうことも含めて、やっぱりショックだったんです。レコーディノグは咋年の10月くらいから入ったんですけど、やっぱり震災のことはあったと思います。歌詞を書いてもみても、『前向きに行こうよ』『頑張ろうよ』ってことを言おうとしてるというか。そういう方向にどうしても向かっていくんですよね」
——そうだったんですね。それはまあ、悪いことではないですけど……。
「うん 悪いことではないです。むしろいいことであると思います。ただ『だけど.. ...』っていう思いもあって」
——うん、搀井さんは〈愛と死〉というテーマにずっと向かい合ってきたし、これからも向かい合うベき大きなテーマなわけだから、何を唄うべきかは本当に難しかったと思うんです。
「 …人それぞれの思いがあるとは思うんですけど、それはやはりみんな誰もが考えさせられたところだと思います。直接の痛みではないから、もどかしいというか」
——わかります。樱井さんも、そういう思いと無縁ではいられなかった。
「僕も……人間なんだなと思いましたよ」
——そこでニューシングルの2曲目「夢見る宇宙」は樱井さんが歌詞をお書きになられているんですけど、これはそれまでのさまざまな思いや考えを経ての 樱井さんのひとつの結論、と僕らは考えていいんですかね。
「そうですね。この曲はその10月にできたものなんですけど、10月はこれしかできなかった、っていう曲でもありますね。それで、今年の2月、3月あたりからレコーディングにまた入ったんですけど、そこではもう切り替えることができましたね」
—— じゃあ、「夢見る宇宙」はやっばりひとつのターニング・ポイントになってるということでしょうか。この歌詞が書けたこと、やっぱり大きかったですか?
「はい。これを書かずにはいられなかった、という感じもありますね。なんだろう......うん......さつきも言いましたけど『大丈夫ですよ?』『前向きに行きましょう』っていうのじゃなくもつと普通に、というか。2011年の3月以前だったらもっと違ったことを書いていたと思うんですけど、やはりこれを書かないと次に進むことはできなかった、という感じでしたね」
——「夢見る宇宙」——「夢」。そのテーマにたどりついた櫻井さんの心の流れを知りたいですね。いかにして櫻井敦司は「夢」というテーマに辿りつ
いたんでしょうか。
「変な言い方になるかもしれないですけど、抽象的なほうにいくらでも逃げられる言葉、でもあると思うんです。だから、積極的に抽象的なほうに逃げよう、と思いました」
—— それはもう逃げじゃないですよね。
「はははは。でも、中途半端にではなく、積極的に、ね。逃げるといってしまうと否定的になってしまいますけども、『大丈夫ですよ?』みたいなことを、もっとこう、ロマンチックに受け取ってもらえたらいいな、と思いましたね」
—— うん。
「テレビをつけてみれば、ラジオをつけてみれば、書店に行ってみれば、全部瓦礫でしたよね。キレイゴトを言いますけど......それでは子供たちがやっぱりかわいそうですよね。そういう中でも、楽しい夢を見たりとか、想像力の世界で遊んだりとか、そういうのでひとつになれればいいなと思ったんです。キレイゴトですけど」
—— うん、聴いてて幸せな気持ちになれる曲でもありますが、込もっている思いは相当に重いから、本当に沁みますよ。
「......まあ、BUCK-TICKのニューシングルの曲ですって、それだけで聴いてもらえばいいんですけれども」
—— いやね、シングルらしいインパクトっていう意味では、今井さんの「エリーゼのために」がもうガツンと引き受けてくれてるんで、いいじゃないですか。
「ははは。〈エリーゼのために〉は、今井さんの今年の作品なんです。これで切り替わらせてもらえた部分もあって、今年になって僕が書いた歌詞は、もう (〈夢見る宇宙〉とは
全然違ったりします」
—— おお!
「僕はシングル曲としては〈夢見る宇宙〉がいいかなあとずっと思ってたんですけど、今年になってやっばり、癒しとか優しい曲——それは皆さんそれぞれに深い気持ちを込めてると思うんですけど、そうじゃない上澄み、みたいな部分も見えてきちゃつたりして」
—— ですね。
「そうなってくると、〈エリーゼのために〉のほうが、なんだかすごく正直に思えてくるというか。シンプルに『いいじゃんいいじゃん、ロックで行こうぜ!』みたいな」
—— (笑
「このロックバンド、勝手なこと言ってらあ!」みたいな痛快さですね。それも大切だし、この曲はマジでそういう曲ですね。
「そうそう。だから『今井のヤロウ!』ぐらい思ってもらって」
—— ははははは!
「〈エリーゼのために〉に矢面に立ってもらって、矢をいっばい受けてもらって。その一方で彼が言ってる〈そんな歌〉〈ソレじゃない〉ってことを、カップリングに持ってきたという(笑
」
——〈愛し合ったり 寂しがったりしてるけど/やさしかったりするけど/僕や私が欲しいのはソレじやないんだ\そんな歌より ちよつと 飛ベる音で殴ってよ〉という今井さんの歌詞が「エリーゼのために」で、カップリングの「夢見る宇宙」で櫻井さんが愛と夢について唄うという構造ですね。
「意地悪く (笑
」
——はははは。いやあ、つくづくすごいシングルですわ。
「やっばり去年と今年で全然違うんですよね。秋に延期になったラィヴをやったんですけど、やっぱりファンの方のエネルギーが凄かったんですね。〈もっと音楽をくれ!〉っていう感じの......もうね〈樓井コノヤロウ!〉くらいの勢いを感じて」
—— わははは。でも、本当そぅうですよ。
「それで自分たちにもエネルギーが蓄積されてきたというか。自分たちも落ち込んでる場合じゃないんだ、って思いましたね」
——癒しとか救いも大事だけど——。
「やっぱり段階っていうのもあると思うんです。『頑張ろうね』っていうのも大事だけど、いつまでもそればかりなのも、ね。ちょっと冷たい感じもするかもしれないけれど、とにかく突っ走ってみるっていうのもアリだと思うし、『ロックはワルじゃなくっちゃあ!』っていうのも——」
——もちろんアリですね。
「非っ常に単純な図式ですけど(笑
。もちろん、被災地の皆さんの頑張りがあって、被災地に対しての皆さんの行ないがあったからこそ今、僕がこういうことを言えているわけですけれど。ともあれ今は、自分たちのできることをガンガンやるだけだ、と思えてますよね」
——うん、やっぱり今井さんつて、ここぞという時に聴く者のケツを蹴り上げる曲を書く人だと思うんです。それは樓井さんにとってもやっぱりそうなんだな、って思いました。
「今井さん隣の部屋で聞いてるよ。『何ぃ!?』って言つてるよ」
——いやいやいや。
「そう、だからね、今井さんが蹴りあげたケツを俺が『大丈夫? ごめんね〜』って撫でてるんだよ。あっはっは!」
——(笑
そういう言い方するとなんだか面白い構図になっちゃいますけどね、このシングル本当にそういう構造になってるじゃないですか。
「はははは。でも、そうですね。そういう意味でコントラストの効いたシングルになってますね」
——「Alice in Wonder Underground」の時のインタビューでも樓井さんはおっしゃってたんです。樱井さんは落ち込んでる
時期でこの曲を唄うのはちょっと抵抗があったんだけど、ライヴで思いっきり踊って唄ってみたら楽しかった。やってみるもんだ、と。
「ああ、ありましたねえ。あのね、自分でブレーキかけちゃうと、あとあと面白くなくなっちゃうんですよ。のるかそるかだったらのっていけばいいんだって、そう思ってますよ。加速して、受け身じゃなくて攻めていけば、聴いてくれる人ももっと興奮してくれるはずだ、って。今年はまさにそういう感じですよ」
——おお! 良かった。ちょっと心配だったんですよ。櫻井さんはぐーっと自分の世界の中に入り込んでいかれる方だから——。
「良くも悪くも」
——はい、ご自分で「悪い」って言ってくださって非常に助かりました。
「あっはっは。重々承知しております(笑
」
——そうすることで本当に素晴らしい曲が生まれてくるわけだから、いいことではあるんですけど、それで身動きとれなくなっちゃうのは違うし、ヤバいよなつって。
「でも、やっぱり最初はズドーンと自分の世界にはまりこんでいかないと、満足しない部分はあるんですよね」
——いろんな出来事があって、そうやって深く考えたからこそ、今は死というテーマについて唄うべきじゃないとか、この歌はやっぱり唄える気分じゃないとか、そうやって考えたこともあるんじゃないですか?
「いや、そこはプロフエッショナルな感じですよ。昔は精神が脆い……今もそうかもしれないですけど(笑
。でもアマチュアな、子供っぽい感じ、なんでこんなことを俺はやってんだ?みたいに考えちやうこともありましたけど、プロなわけですから、スタジオだったり、ステージだったりで自分をコントロールして、皆さんに見てもらおうと思ってますよ。自分に何かしらの葛藤があるのなら、その葛藤も含めて見てもらおうと考えてますね」
Может, кто-то более расторопный решится на сей подвиг.
ひねくれたっていい。『俺は周りとは違うぜ』『俺は少数派だぜ』
そう言ってみせたっていいんだ、そんな思いもあります
「夢」って言葉は
抽象的なほうに逃げられる
だから積極的に逃げよう、と思った
『大丈夫ですよ?』みたいなことを
ロマンチックに受け取ってもらえれば
читать дальше—— よろしくお願いします。
「はいお願いします」
—— 今はちなみにどんな状況ですか?
「やっとアルバムの作業が終わったので、今はほっとしていますね」
——おお!じゃあ達成感いっぱいですね。
「そうですね。 毎回毎回、貪欲になってますんで、そのぶん達成感も1枚1枚重ねるごとに強くなりますね」
——大変な作業でしたか?
「大変、かな。自分のジャッジ——自分は本当にこれで満足してるのかとか 少し自分自身流してしまっているところがあるんじやないかとか 自分とのやりとりなんで、気持ち的に精神的にキツくなる時はありますけども」
——今年のバンドの活動は、BUCK-TICK史上最大の作戦といってもいいくらいに目白押しなんですが とはいえ自分のやるべきことははっきりしている、ということですかね。
「もちろん、周りから評価される、褒めてもらえるのはうれしいんですけど、自分自身で納得行っていないと、自分を許せないっていうのはありますからね」
——じゃあ、その自問自答はこれからも続けていくんだなあと、あらためて思えたというか。
「そうですね。僕はやっぱりそうすることが推進力になるというか 前に進むための力になるというか。それをしないことは考えられないですね」
——その深い自問自答が素晴らしい詞や歌につながってきたわけですから、こちらとしては嬉しいんですが 大変だろうなあといつも思つてしまうんですね。
「だから、キツいキッいとか言わずに黙ってればいいんですけどね」
——あははは。いや、そういうのも含めて見せてくれるからこその感動があるわけですから。そこで、今回のシングルと同時発売のライヴDVD—— 昨年末の武道館「THE DAY IN QUESTION 2011」の話からさせてもらいたいんですよ。あのライヴ 本当に感動的だったんですよ。
「ありがとうございます」
——あのライヴは25年にわたって続けてきたバンドの変化と試行の数々 櫻井さんの自問自答の美しい表れだったというか。そういうセットリストに思えたし、ラストに唄った「COSMOS」の演出も素晴らしかったと思います。
「あのライヴは、年代順にアルバム1枚から1曲ずつやるっていう 本筋が通っていたので、気負わずやれましたね。構成をどうしようかと悩む必要はなかったんで。聴いてくれる人の喜ぶ感じがよかったです。『ああ、こういう感じのライヴなんだ』って気づいてくれる感じ」
——なるほど。だからこそBUCK-TICKらしい武道館ライヴになったなあと。でも、最後の最後の「COSMOS」は、やっぱりちょっと違っていたと思うんですね。歌詞をわかりやすくスクリーノに映し出してっていうのは、BUCK-TICKらしさ、バンドの美学をいったん脇に置いてまで、訴えかけたいことが 伝えたいことがあったんだと思って。それが本当に感動的だったんですよ。そもそも、ああいう演出は、普段だったらやらないですよね。
「そうですね。あれは.. ...どうしても去年の大震災っていうのが ..。本当に多くの人たちに『この先どうなるんだろう?」っていう危機感とか不安とか閉塞惑とかがあったと思うんですけど、そこで自分たちにできることといえばやっぱり音楽で。そこで音が鳴っている4分とか5分だけでも、こう 穏やかな、コンサートの中にいる自分を純粋に楽しんでほしいそういう思いでした。そしてバンドにああいう歌詞のああいう楽曲があって。〈COSMOS〉は、真っ暗閣だけれども1ミリでも1センチでもあがいていくつていう 自分の中ではそういう歌詞で」
——その思いを共有したかった。
「はい。ただやっぱり、所詮人間なんだ、所詮コンサートだ、楽しんでいこうぜ っていう思いもありましたけど」
——うん、でも所詮人間だけれども、所詮コンサートだけれども、ってそれ以上のものを感じさせてくれるものでもあったと思います。
「トゥーマッチになってないか やり過ぎてベタべタした感じになってやしないかとか さじ加減——そう言ってしまうといやらしい言い方になってしまいますけど、そういうことを考えないわけではなかったです。でもやはり、2011年の終わりはこれでいいんじゃないか と」
——なるほど。そしてもぅひとつ BUCK-TICKは「今までだったらやらなかったこと」を絶えずやってきたからこそ前に進んできたんだな、とも思ったんです。それも先ほど樱井さんがおっしゃった推進力なのかなと。
「うん」
——アルバムごとに音楽性変えちゃうってどうなの? スクリーノに歌詞でっかく映しちゃうってどうなの?っていう、変わっていくことへの恐れを越え続けてきたからこその今、というか。
「うん。.. ...そこにつけくわえるとするならば、ひねくれたっていい っていうこと。『俺は周りとは違うぜ』『俺は少数派だぜ』って言ってみせたっていいんだ、そんな思いもあります」
——樓井さんはやはり昨年の出来事で、〈今、自分は何を唄うべきか〉ということ、今までになく考えさせられたし、そこは今も考え続けてるんじゃないでしょうか。
「..ライヴもいくつか延期になりましたね。そういうことも含めて、やっぱりショックだったんです。レコーディノグは咋年の10月くらいから入ったんですけど、やっぱり震災のことはあったと思います。歌詞を書いてもみても、『前向きに行こうよ』『頑張ろうよ』ってことを言おうとしてるというか。そういう方向にどうしても向かっていくんですよね」
——そうだったんですね。それはまあ、悪いことではないですけど……。
「うん 悪いことではないです。むしろいいことであると思います。ただ『だけど.. ...』っていう思いもあって」
——うん、搀井さんは〈愛と死〉というテーマにずっと向かい合ってきたし、これからも向かい合うベき大きなテーマなわけだから、何を唄うべきかは本当に難しかったと思うんです。
「 …人それぞれの思いがあるとは思うんですけど、それはやはりみんな誰もが考えさせられたところだと思います。直接の痛みではないから、もどかしいというか」
——わかります。樱井さんも、そういう思いと無縁ではいられなかった。
「僕も……人間なんだなと思いましたよ」
——そこでニューシングルの2曲目「夢見る宇宙」は樱井さんが歌詞をお書きになられているんですけど、これはそれまでのさまざまな思いや考えを経ての 樱井さんのひとつの結論、と僕らは考えていいんですかね。
「そうですね。この曲はその10月にできたものなんですけど、10月はこれしかできなかった、っていう曲でもありますね。それで、今年の2月、3月あたりからレコーディングにまた入ったんですけど、そこではもう切り替えることができましたね」
—— じゃあ、「夢見る宇宙」はやっばりひとつのターニング・ポイントになってるということでしょうか。この歌詞が書けたこと、やっぱり大きかったですか?
「はい。これを書かずにはいられなかった、という感じもありますね。なんだろう......うん......さつきも言いましたけど『大丈夫ですよ?』『前向きに行きましょう』っていうのじゃなくもつと普通に、というか。2011年の3月以前だったらもっと違ったことを書いていたと思うんですけど、やはりこれを書かないと次に進むことはできなかった、という感じでしたね」
——「夢見る宇宙」——「夢」。そのテーマにたどりついた櫻井さんの心の流れを知りたいですね。いかにして櫻井敦司は「夢」というテーマに辿りつ
いたんでしょうか。
「変な言い方になるかもしれないですけど、抽象的なほうにいくらでも逃げられる言葉、でもあると思うんです。だから、積極的に抽象的なほうに逃げよう、と思いました」
—— それはもう逃げじゃないですよね。
「はははは。でも、中途半端にではなく、積極的に、ね。逃げるといってしまうと否定的になってしまいますけども、『大丈夫ですよ?』みたいなことを、もっとこう、ロマンチックに受け取ってもらえたらいいな、と思いましたね」
—— うん。
「テレビをつけてみれば、ラジオをつけてみれば、書店に行ってみれば、全部瓦礫でしたよね。キレイゴトを言いますけど......それでは子供たちがやっぱりかわいそうですよね。そういう中でも、楽しい夢を見たりとか、想像力の世界で遊んだりとか、そういうのでひとつになれればいいなと思ったんです。キレイゴトですけど」
—— うん、聴いてて幸せな気持ちになれる曲でもありますが、込もっている思いは相当に重いから、本当に沁みますよ。
「......まあ、BUCK-TICKのニューシングルの曲ですって、それだけで聴いてもらえばいいんですけれども」
—— いやね、シングルらしいインパクトっていう意味では、今井さんの「エリーゼのために」がもうガツンと引き受けてくれてるんで、いいじゃないですか。
「ははは。〈エリーゼのために〉は、今井さんの今年の作品なんです。これで切り替わらせてもらえた部分もあって、今年になって僕が書いた歌詞は、もう (〈夢見る宇宙〉とは
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
—— おお!
「僕はシングル曲としては〈夢見る宇宙〉がいいかなあとずっと思ってたんですけど、今年になってやっばり、癒しとか優しい曲——それは皆さんそれぞれに深い気持ちを込めてると思うんですけど、そうじゃない上澄み、みたいな部分も見えてきちゃつたりして」
—— ですね。
「そうなってくると、〈エリーゼのために〉のほうが、なんだかすごく正直に思えてくるというか。シンプルに『いいじゃんいいじゃん、ロックで行こうぜ!』みたいな」
—— (笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
「そうそう。だから『今井のヤロウ!』ぐらい思ってもらって」
—— ははははは!
「〈エリーゼのために〉に矢面に立ってもらって、矢をいっばい受けてもらって。その一方で彼が言ってる〈そんな歌〉〈ソレじゃない〉ってことを、カップリングに持ってきたという(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
——〈愛し合ったり 寂しがったりしてるけど/やさしかったりするけど/僕や私が欲しいのはソレじやないんだ\そんな歌より ちよつと 飛ベる音で殴ってよ〉という今井さんの歌詞が「エリーゼのために」で、カップリングの「夢見る宇宙」で櫻井さんが愛と夢について唄うという構造ですね。
「意地悪く (笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
——はははは。いやあ、つくづくすごいシングルですわ。
「やっばり去年と今年で全然違うんですよね。秋に延期になったラィヴをやったんですけど、やっぱりファンの方のエネルギーが凄かったんですね。〈もっと音楽をくれ!〉っていう感じの......もうね〈樓井コノヤロウ!〉くらいの勢いを感じて」
—— わははは。でも、本当そぅうですよ。
「それで自分たちにもエネルギーが蓄積されてきたというか。自分たちも落ち込んでる場合じゃないんだ、って思いましたね」
——癒しとか救いも大事だけど——。
「やっぱり段階っていうのもあると思うんです。『頑張ろうね』っていうのも大事だけど、いつまでもそればかりなのも、ね。ちょっと冷たい感じもするかもしれないけれど、とにかく突っ走ってみるっていうのもアリだと思うし、『ロックはワルじゃなくっちゃあ!』っていうのも——」
——もちろんアリですね。
「非っ常に単純な図式ですけど(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
——うん、やっぱり今井さんつて、ここぞという時に聴く者のケツを蹴り上げる曲を書く人だと思うんです。それは樓井さんにとってもやっぱりそうなんだな、って思いました。
「今井さん隣の部屋で聞いてるよ。『何ぃ!?』って言つてるよ」
——いやいやいや。
「そう、だからね、今井さんが蹴りあげたケツを俺が『大丈夫? ごめんね〜』って撫でてるんだよ。あっはっは!」
——(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
「はははは。でも、そうですね。そういう意味でコントラストの効いたシングルになってますね」
——「Alice in Wonder Underground」の時のインタビューでも樓井さんはおっしゃってたんです。樱井さんは落ち込んでる
時期でこの曲を唄うのはちょっと抵抗があったんだけど、ライヴで思いっきり踊って唄ってみたら楽しかった。やってみるもんだ、と。
「ああ、ありましたねえ。あのね、自分でブレーキかけちゃうと、あとあと面白くなくなっちゃうんですよ。のるかそるかだったらのっていけばいいんだって、そう思ってますよ。加速して、受け身じゃなくて攻めていけば、聴いてくれる人ももっと興奮してくれるはずだ、って。今年はまさにそういう感じですよ」
——おお! 良かった。ちょっと心配だったんですよ。櫻井さんはぐーっと自分の世界の中に入り込んでいかれる方だから——。
「良くも悪くも」
——はい、ご自分で「悪い」って言ってくださって非常に助かりました。
「あっはっは。重々承知しております(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
——そうすることで本当に素晴らしい曲が生まれてくるわけだから、いいことではあるんですけど、それで身動きとれなくなっちゃうのは違うし、ヤバいよなつって。
「でも、やっぱり最初はズドーンと自分の世界にはまりこんでいかないと、満足しない部分はあるんですよね」
——いろんな出来事があって、そうやって深く考えたからこそ、今は死というテーマについて唄うべきじゃないとか、この歌はやっぱり唄える気分じゃないとか、そうやって考えたこともあるんじゃないですか?
「いや、そこはプロフエッショナルな感じですよ。昔は精神が脆い……今もそうかもしれないですけど(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
@темы: 日本語, interview, BUCK-TICK, Sakurai Atsushi
Я боюсь представить, какой длины будет рокэнридовое интервью, там же явно больше
А ведь через месяц 2й Пфью (Phy vol.2) выходит, представь, сколько ТАМ будет текста.
Оу ноу! Не-не-не, я туда даже не сунусь переводить. По крайней мере на моем нынешнем уровне. Я ж три года вообще переводов никаких не делала.